新築戸建(建売)のメリットとデメリット厳選8選【まとめ】

太陽光パネルを積んだ白い新築戸建が建ち並ぶ

新築戸建(建売住宅)の購入を検討するにあたって「メリットとデメリットを知りたい」という人は多いと思います。

そこで今回は、メリットとデメリットをいくつかあげていきます。

それぞれを確認した上で、今後の物件探しにお役立て下さい。

メリット①:注文住宅にない割安価格

新築戸建を検討するもっとも大きな理由として、割安感があるはずです。

割安感というのは、やはり、土地と建物のセット販売であることに他なりません。

セットにすることで割安で提供できる理由は、建物完成までの工程を全てプロである建売会社(売主)がこなせるからです。

 

例えば、オーダースーツというのは、サイズはもちろん、デザイン、型、カラー、生地などを希望通りの形の商品にできることが魅力です。

そのため、戸建で例えると注文住宅と言えます。

お客様の要望を取り込み再現していくため、その分コストはかかります。

 

一方、新築戸建は「吊るしのスーツ」と言えます。

よく目にする、ハンガーにかかって販売されているスーツ。

すでに商品としてできあがっているスーツです。

同じ商品を作るため、同じ材料を大量に発注することで材料原価を抑え、デザイン、カラー、生地なども作り手側で決めていくことで、時間と人件費のカットもできます。

新築戸建にあてはめると、間取り、カラー、設備、外構などがこういったものにあてはまってきます。

これらをプロである建売会社がこれまでの経験を活かし、住みやすい住宅となるようにプロデュースし販売していきます。

 

注文住宅と比較した場合の新築戸建の一番のメリットは割安感であると言えます。

メリット②:マンションとの比較

マンションとの比較をしていきます。

管理費・修繕積立金がない

「マンションは買っても管理費と修繕積立金がかかる」というのをデメリットとしてあげる人は多いです。

その点、新築戸建は管理費も修繕積立金もかかりません。

(とは言っても実際は、自分達で管理し、将来的な修繕費用は自分達で貯めておかなければいけないということでもあります)

管理費が高いマンションも確かにあります。

管理費・修繕積立金がないという点については、新築戸建のメリットと考えるか考えないかは各々によると言えます。

土地が残る

「戸建はマンションと違い土地が残る」とはよく言われることです。

(実際はマンションも各区分所有者みんなで土地を共有で持っているのですが)

昔から言われてきたことで、大きなメリットと言えます。

新築戸建を購入すると、土地も自分で所有することになり、将来的に建て替えや売却、子供への譲渡など、最終的な出口戦略はマンションよりも多いと言えます。

メリット③:土地購入との比較

土地から購入する場合との比較をしていきます。

土地建物を同時引き渡し

これは新築戸建購入における非常に大きなメリットです。

土地から購入してハウスメーカーにお願いして注文住宅を建てる場合は、先に土地を購入しなければなりません。

これを土地先行取得と言います。

土地を先に購入するということは、土地の住宅ローンの支払いが発生します。

つまり、今の家賃とのダブル支払いです。

建物完成後に土地と建物の住宅ローンが一本化されます。

これをつなぎ融資と言います。

 

一方、新築戸建は土地と建物は同時に引き渡しを受けます。

そのため今の家賃から住宅ローンへの移行に無駄(重複期間)がありません。

この点はまさに新築戸建購入のメリットと言えます。

地盤調査・改良費用負担なし

土地を購入して注文住宅を建てる場合は、建物プランにあった地盤調査を行わなければなりません。

そこでもし、地盤が弱く地盤改良が必要ということになると、自費で費用負担をしなければなりません。

地盤改良の内容によっては100万円以上の費用負担となることもあります。

この費用は、これから価格の大きい注文住宅を建てる方にとって、予想外の重たい支出と言えます。

 

その点、新築戸建の場合は売主やハウスメーカーが地盤調査を行い、必要であれば地盤改良を行った上で販売しています。

その地盤改良費用が販売価格に上乗せされているとはいえ、買う側の買主にとっては予想外の出費はなくなります。

この点は資金計画の面で考えても、新築戸建購入のメリットと言えます。

メリット④:諸費用を節約しやすい

新築戸建購入時には約2~7%の諸費用がかかります。

参考:新築戸建の諸費用に関するよくある質問【まとめ】

新築戸建ばかりでなく、中古戸建、土地、中古マンションなどほとんどの物件は仲介会社を通じて購入することになります。

こういった取引を仲介や媒介と呼びます。

仲介では仲介手数料がかかってきます。

なかには売主が直接販売している物件もあります。

その場合は売主から直接購入すれば仲介手数料はかかりません。

ですがこういった物件はごくごく少数です。

参考:新築戸建の仲介手数料「不要」について

一方、中古戸建、土地、中古マンションの売主はほとんどが個人の方です。

個人同士の売買では、仲介手数料を無料にするのはなかなか厳しいのが現状です。

 

一方、新築戸建では仲介手数料の約3%を節約することができます。

5,000万円の物件価格であれば約150万円です。

非常に大きい金額です。

参考:新築戸建の 仲介手数料の計算結果(価格別)

参考:なぜ新築戸建の仲介手数料を「無料」にできるのか?

 

メリット⑤:値引きが可能な場合も

新築戸建は売主が事業で販売しているものです。

様々な要因によって売主が自ら値引きをすることもあったり、値引き交渉が通ったりします。

値引きがあればあるほど、その分お得に買えることになるのは言うまでもありません。

新築戸建の値引きについては、下記で説明しましたので是非参考下さい。

 

値引きは新築戸建をよりお得に購入する上での一つの項目でもあります。

参考:新築戸建をよりお得に安く買うためのたった2つの方法

メリット⑥:近所付き合い

新築戸建が一度に2棟以上同じ場所に建てられているのを見たことがあると思います。

そのような場合は「同時期に入居」することになります。

つまり、新天地にみんな同時期に引っ越してきます。

その場合は、近所付き合いが円滑に進みやすいです。

すでに昔から住んでいる人達がいるところへ、飛び込んでいき生活をしていくのは思いのほか勇気がいりますし、同時に気を遣うものです。

新築戸建が2棟以上で分譲されているような場合では、そういった意味で、同じ境遇の仲間がいるので安心感が増します。

男性にとってはあまり意識しないポイントかもしれませんが、女性にとっては近所付き合いは非常に重要な項目です。

新築戸建の購入は近所付き合いにおいてもメリットがあると言えます。

メリット⑦:住宅ローン減税

新築戸建を購入する上で住宅ローン減税(控除)を利用できるのは非常にメリットとなります。

簡単な概要としては、最初の10年間に毎年最大で40万円が戻ってくる制度です(2020年7月現在)。

賃貸では2年おきに更新料がかかります。

一方、家を買うと毎年固定資産税がかかります。

住宅ローン減税で戻ってきたお金をこの固定資産税の支払いに回すことで、10年間は税金の心配もいらない状況と言えます。

(というよりおつりがくることがほとんどです)

※住宅ローンの借り入れ額とご年収によって戻ってくる還付金の額が異なりますので、ご確認ください。

 

消費の金額が大きい住宅や車の税制優遇は昔からずっとあります。

今後もこういった優遇措置は存続していくと考えられます。

今後も住宅ローン減税は新築戸建を購入する大きなメリットの一つというのは間違いありません。

メリット⑧:固定資産税・都市計画税の優遇

不動産を購入すると毎年固定資産税と都市計画税というものがかかります。

新築戸建購入については、これらの税金の優遇が受けられるのもメリットの一つです。

優遇の内容をここで説明すると長くなりますので省略します。

 

続いて、新築戸建のデメリットに移ります。

デメリット①:注文住宅のような自由がない

ここからはデメリットに入っていきます。

まずは、注文住宅と比較した内容です。

 

それはまさに、新築戸建には注文住宅のような「自由」が実現できないということです。

その変わり割安感はあるのですが、間取り、クロス、設備、カラー、外構などなど、全て建売会社(売主)が決めてしまっています。

そのため、決められたものを納得して購入するというのが新築戸建購入と言えます。

言い換えれば、いくつかは妥協も必要ということです。

どうしても建物や外構などに希望を取り入れたい場合は、注文住宅を購入する他ありません。

デメリット②:建物・土地の広さ

新築戸建は建物の大きさはもちろん、土地の大きさも決められています。

将来を考えて「建物は100㎡は欲しい」「庭は車1台と自転車3台、夏は子供のプールも置ければ」ということになると、それらが入る土地をまず探すことになります。

ところが新築戸建の場合は、売主が土地の大きさを区割して決めており、そこに合う建物の大きさも決めて建てています。

そのため、購入するさいには建物と土地の大きさが決まっている中で検討していくこととなります。

ここでも優先順位をつけて取捨選択をして物件選びをしていく必要が出てきます。

「建物と土地の大きさ(広さ)を決められない」というのは新築戸建の一つのデメリットとも言えます。

デメリット③:間取りが決まっている

言うまでもなく新築戸建の場合は間取りが決まっています。

そして間取りというのは、住宅を購入する上で優先順位の上位に食い込んでくるものです。

どんなに条件を満たした立地で予算内であっても、間取りが希望を全く満たしていなかったら、内覧もしないで候補から外してしまうはずです。

それほどまでに生活していく上で間取りは重要ということです。

そのため、間取りが初めから決まっているという点は、新築戸建のデメリットの一つと言えます。

参考:新築戸建(建売)の間取りってどうですか?【まとめ】

デメリット④:カラーセレクトができない

マイホームの見た目の印象で最も影響力があるのはカラー(色)であると言えます。

建物外観・内観含め、デザイン以上に影響力があるのはカラーであることは間違いありません。

建物の外壁の色が白であるか黒であるかで印象は全く違います。

リビング全体のクロスの色が白であるのと、赤であるのでは印象は明らかに違います。

色の印象は特に女性にとってはとても重要な要因です。

色が趣味に合わないという理由で、見学した新築戸建を候補から外すというのはよくあることです。

このような点から考えると、カラーセレクトができないというのは、新築戸建のデメリットとも言えます。

デメリット⑤:ハウスメーカーが決まっている

新築戸建は注文住宅とは異なり、建物を建てるハウスメーカー(会社)が決まっています。

決められたハウスメーカーで建てた建物と土地のセット販売です。

あなたがものすごく好きなハウスメーカーがあったとしても、そのハウスメーカーが「あなたの希望のエリアに希望の大きさで、希望の予算内で新築戸建を分譲することになった」なんてことは、恐らくまずないことだと思います。

そのため、好みのハウスメーカーでどうしても建てたいというのであれば、土地を購入して、そのハウスメーカーで建ててもらう他ありません。

こういった点でみると、ハウスメーカーが決まっているというのは新築戸建の一つのデメリットとも言えます。

デメリット⑥:引き渡し日が決まっている

新築戸建の引渡し日についてあげていきます。

引き渡しまで早い?

新築戸建は完成後に速やかに引き渡すのが普通です。

建物完成物件を契約をした場合は1ヶ月~2ヶ月の間で引き渡しになります。

新築戸建購入後にやること。やらなければいけない10項目をチェック」でも説明しましたが、契約後はやることが盛りだくさんです。

契約から1ヶ月での引き渡しは、実際かなりスケジュール的にタイトです。

注意して頂きたいのは、住宅ローンの手続きに思いのほか時間を要すことも少なくないということです。

引き渡し日までに住宅ローンの融資実行が間に合うのかどうかは必ず確認しながら進めていくようにしましょう。

引き渡し時期が決まっている

新築戸建は引き渡し日を自分で操作することができません。

「建物完成後に速やかに引き渡し」が原則です。

例えば、「子供の保育園入園に合わせて来年の3月までに隣町に引っ越したい」と思ったとします。

すると、9月になって保育園近くに新築戸建の分譲計画を知る。

しかし、完成するのは4月で、引き渡しも4月以降。

その保育園のルールで「3月時点で指定されたエリアに住んでいることが入園の規則」となっているので、その新築戸建だとこの規則をクリアすることができません。

新築戸建の引き渡し時期は決まっているため、こういったことが起きる可能性もあります。

そのため、引っ越し希望時期が決まっている場合は、できるだけ早めから物件探しをした方が賢明です。

引き渡し時期というのは実は非常に重要なポイントの一つです。

注文住宅は自分で建物完成時期を考えて、引き渡し時期もある程度操作できます。

一方で新築戸建の場合は、売りに出てきた物件毎に引き渡し時期が異なるため、自分の生活サイクルにうまくフィットするかどうかの確認も必要となります。

デメリット⑦:カーテンレールなど引き渡し後でないと取り付けできない

新築戸建が自分の不動産(自分の所有)になるのはいつでしょうか?

それは引渡し日からです。

つまり、それまでは売主の不動産(売主の所有)ということになります。

 

新築戸建には原則カーテンレール・メイン照明・TVアンテナがついていません。

照明はカチッとシーリングに取り付けでき、テレビアンテナは取り付けないのが一般的なため、引き渡し後の段取りでも特に問題はありません。

しかし、カーテンは引っ越したらついていなければいろいろと問題となるものです。

1LDKマンションのように2つ3つの窓ではなく、新築戸建ともなると窓の数もいっきに増えます。

そこでカーテンレールが必要になってきます。

カーテンレールは壁に穴をあけて取り付けます。

そのため、引き渡し後でなければ取り付けることができません。

よって順番としては、「引き渡し→カーテンレール取り付け工事→引っ越し」となります。

引き渡し日までは売主所有の不動産のため、手を加えられません。

その他のちょっとした造作工事なども全て不可なのでそのあたりは覚えておきましょう。

 

一方で注文住宅の場合は、引き渡し前に指定したカーテンレール・照明の取り付けなどは全ておこなうことができます。

デメリット⑧:安っぽいイメージ?

よく「新築戸建(建売)は安っぽい」というのを耳にします。

ですが、これは正直色々です。

早い話が、売主がどこのハウスメーカーに建築を依頼するのかで大きく変わります。

できる限り割安感を出していく仕様の建物と、新築戸建だけど注文住宅に見えるような仕様の建物では、見た目の印象もかなり異なります。

売主それぞれのコンセプトやエリア、価格帯、土地の仕入原価などなど、様々な要因によって依頼するハウスメーカーや建物の仕様は変わります。

 

加えて、年々、新築戸建に使われている材料や設備はより良い物に進化してきています。

キッチン・バス・洗面化粧台・外壁のサイディングなどなど、どれをとってもそうです。

技術の進歩により、今後もそういった流れは続いていくはずです。

そのため、「新築戸建(建売)は安っぽい」というイメージは一旦捨ててから物件探しをしていくことをおすすめします。

 

おわりに

新築戸建(建売住宅)メリット・デメリットをあげてきました。

やはり一長一短があるものです。

それらのメリット・デメリットを吸収できるかどうか、自分たちの生活スタイルにあてはまるかどうかを夫婦でしっかりと話しあってみることが必要です。